★ FXファンドシステム 破綻事件

 

FXは 今でこそ、レバレッジ25倍という規制ができましたが、

以前は 100倍、200倍などもあり、小資金でも大きなリターンを狙える投資として(当然、逆に損失を被るときも、ドカンと来ます。)ファンド形式で お金を集めて運用する、ということも

けっこうありました。

レバレッジ自体は 25倍以内と、従来ほどではないにせよ、

引き続き、ハイリターンを狙える投資ではあるので、現在もあちこちで ファンド化されています。

 

FXファンドシステム事件、恥ずかしながら、

TADANORI も、最低預託金額で 投資に乗っていました。

 
このサイトの 
2010/2/16、2010/2/17 ファンドシステム・イン・コーポレイテッド 
の部分と、
2011/6/8 続報2
2011/6/10 続報3
をごらんください。
 
経理担当者A は、秋山満美(あきやま まみ)という、事務担当で、
ほぼ毎月、行われていた セミナー & パーティーの時には、
受付をしてました。
 
香川県在住の70代の方が、静岡の娘に相談し、
この沼津の事務所に法的面で相談をしたことから、
この事務所のサイトに、こうして掲載された、と考えられます。
 
筆者自身は、別の方から、
「裁判沙汰になれば、東京地裁で 裁判関係の記録を閲覧できる」
と聞き、すぐに閲覧に行きました。
閲覧してわかったのは、
訴訟に踏み切ったのは、香川県の方ではなく、
名古屋の生コン会社の社長で、
自分名義と 家族名義で、 総額1億数千万円を預託した方でした。
 
そして、債権者会議、開催 3回とも、しっかり参加してきて、
筆者も直接 質問しましたが、
質問も、時間で打ち切られる、という まさに役所仕事でした。
 
添付の資料が、その時に、筆者を含めた債権者に対して、
配布されたものです。(紙っぺら 2枚?!)
 
この結末、そして、法的制度に、正直、怒りと落胆です。
 
資料の、交付要求一覧の真ん中あたりに、
「優先的破産債権」 として、
 本税 102,372,789 + 延滞税 1,509,063 + 延滞金 710,000 = 12,591,852
とあります。
 
そして、財産目録  「負債の部」の3番目の行にある 
「優先債権(租税債権)」というのが、
 保全した金額の中から、最優先で押さえるものですが、
ごらんの通り、保全された資産の合計は、 
10,410,749 円しかありません。
国税と都民税・区民税 の、「優先的破産債権 12,591,852」
にも満たないことになってしまいました。
 
つまり、
せっかく 名古屋の生コン業者が 訴訟を起こし、破産に追い込んで 
管財人弁護士が入り、保全したのですが、
訴えた 生コン業者は 1円も返ることなく、
税金ですべて持っていかれてしまいました。
 
裁判所の記録は、このように閲覧できますから、
生コン業者は、会社の所在地から、
この案件に参加した家族(妻と娘2人)と、
家族の氏名、生年月日などまで、
閲覧者全員に、個人情報が開示されてしまう、
というわけです。
返金なくして、個人情報は明るみに出された、という結末です。
 
 こうしてみると、安易に裁判に訴えることが、いかに 
手間、時間、費用(弁護士をつければ、これも上がる)がかかり、
個人情報開示というリスク にさらされながら、
得るものが少ない、
ということが、わかってしまいます。
 
詐欺商法を 本気で無くそう、という気概が、感じられないどころか、
「詐欺だろうが何だろうが、帳簿で儲けが出たところからは、税金を取れ!」
という当局の姿勢、
そして、それを結果的には、追認してしまう制度、
お金を回収できないこと以上に、筆者は 怒りと落胆に震えたのを覚えています。
 
【TADANORI 記】
 
資料・交付要求
資料・交付要求
資料・財産目録
資料・財産目録